株式会社ネーブルス 社長のブログ
株式会社ネーブルス 代表取締役 福田一成のブログです。アメーバブログはこちら
MS Accessの限界?
先日、Accessで制作したシステム(当社で制作したシステムではなく、お客様のお知り合いに制作頂いたシステムの様です。)を使用しているお客様が、「そろそろ、Accessでは限界が来ているので、別のを検討している。」とおっしゃっていました。
ただ、一応、私の目から見てもお使いのAccessで制作されたシステムはよくできています。
機能も十分ですし、問題なく動作しています。使い勝手も取り立てて悪くはありません。
そのシステムで管理している内容も個人情報と各個人の履歴情報のみなので込み入ったGUIを使う必要もないため十分要件を満たしています。
「何が限界になってしまったのだろう。」と思っているところで別の打ち合わせに行かれてしまったので聞けずじまいでした。
ふと、そもそも「Accessの限界」とは何だろうと考え始めました。
「Excelの限界」という言葉は、よく聞きます。
数万行のレコードを入れ、計算式を駆使し、集計結果は別シートに表示、等の込み入った仕組みをExcelで制作すると処理に時間がかかり、なかなか表示されない現象です。
そのExcelが限界になってAccessに切り替えたいとのお問い合わせが来ます。
では、Accessに切り替えた後に使い続けてデータがどんどん増えてAccessで限界が来るのか?と考えました。確かに。数十万~数百万件で限界が来ます。
※ファイルが2GByteを超えるとデータを入れることができなくなります。
ただし、データファイルを分ければ再び使用することが可能です。
データが多くなってきたからSQL Serverにアップサイジングしたいとのお問合せを頂く事があります。
AccessのGUIはそのままにし、データベースをSQL Serverに入れ替えれば、まだ使い続けられます。
GUIについても参照設定で指定すれば様々なものを使用することができます。
結果、限界はないように感じます。そうです。限界はないんです。
まあ、GUIはさておき、データベースは、SQL Serverに入れ替えた段階でAccessのデータベース機能(JET)を使用していないので、そこで限界が来てるではないかというご意見もあることでしょう。
ごもっともです。
ただ、私が言いたいのは、折角作ったシステム、使い慣れたシステムなのですから、大切に使い続けて頂きたいという事です。
Accessに限らず、どんなシステムでもアップデート、アップグレード、アップサイズすれば、まだまだ使うことができます。
新しいものに目移りするのも理解できますが、システムを作るのには、かなりの金額がかかり、また、かなりの労力が必要です。
使う方も制作依頼時に考えたはずです。「こうしたら使いやすいかな?」とか、作った人達の試行錯誤、思いも詰まっています。
使いづらい箇所などありましたらご相談ください。
改修のご提案をさせて頂きます。だから、システム大切に使ってあげてください。