システム開発コラム集
Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
122.Accessでのシステム開発、納期を短縮する方法とは?
Microsoft Accessでのシステム開発は、低コストで効率的に業務システムを構築できる点が魅力です。
しかし、「もっと早く完成させたい」「短期間で業務に導入したい」と考えるシステム担当者も多いのではないでしょうか。
Accessでのシステム開発の納期を短縮するためには、いくつかの工夫が必要です。
ポイントを押さえて進めることで、開発期間を大幅に短縮できます。
1. 事前に要件を明確にする
開発がスムーズに進まない原因の一つは、「何を作るか」が途中で変わることです。
Accessでのシステム開発を始める前に、以下を明確にしておきましょう。
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どんな業務をシステム化するのか
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必要な機能は何か(データ入力、検索、帳票出力など)
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どのような画面構成にするのか
事前に業務フローや必要なデータ項目を整理しておくと、設計変更による手戻りを減らせます。
2. テンプレートや既存のサンプルを活用する
Accessには、業務向けのテンプレートやサンプルデータベースが用意されています。
ゼロから作るのではなく、これらを活用すると、開発時間を短縮できます。
また、過去に作成したAccessシステムがあれば、部品を流用するのも一つの方法です。
例えば、データ入力フォームやレポートのレイアウトを再利用すれば、手間を大幅に減らせます。
3. マクロやVBAを活用して自動化する
Accessでは、マクロやVBA(Visual Basic for Applications)を使って作業を自動化できます。
例えば、次のような処理を自動化すると、開発作業がスムーズになります。
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ボタンをクリックするだけでデータを登録・更新できるようにする
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複数のクエリを一括実行する
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ExcelやPDFへのデータ出力をワンクリックで行う
手作業でのデータ操作を減らせるため、テストや修正の時間も短縮できます。
4. テーブル設計をシンプルにする
複雑なデータ構造にすると、フォームやクエリの作成が難しくなり、開発に時間がかかります。
シンプルな設計にするために、次のポイントを意識しましょう。
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不要なテーブルを作らない(1つのテーブルで管理できる情報はまとめる)
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キー(主キー・外部キー)を適切に設定する(後から修正しなくて済むように)
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データの入力ルールを統一する(「○○株式会社」「(株)○○」などの表記揺れを防ぐ)
最初から整理されたデータベースを作ることで、開発後の調整作業を減らせます。
5. クエリを効率的に作成する
Accessでは、データの検索や集計にクエリを使います。クエリの設計を工夫することで、システムの動作を速くし、開発の手間も減らせます。
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不要なクエリを作らない(複数のクエリをまとめてスリム化)
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インデックスを適切に設定する(検索スピードを向上)
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サブクエリの使いすぎに注意する(処理が遅くなる原因になる)
効率的なクエリを作成することで、開発後の動作確認や調整にかかる時間を短縮できます。
6. クラウドや外部データと連携する
Accessは、SQL ServerやSharePointなどの外部データと連携できます。
データをAccessのテーブルに直接保存せず、外部データベースを活用すると、開発と運用がスムーズになります。
例えば、SQL Serverをバックエンドにすれば、Accessのフロントエンド部分だけを開発すれば済むため、作業量を減らせます。
7. こまめにテストしながら進める
開発の終盤になってからテストをすると、大量の修正が発生し、納期が遅れる原因になります。
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各機能を作成するたびに動作確認をする
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画面ごとにデータ入力や検索が正しくできるかをチェックする
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実際の業務フローに沿って動かしてみる
早い段階で問題を発見できれば、大きな修正が不要になり、開発時間を短縮できます。
Accessでのシステム開発の納期を短縮するには、 事前準備の徹底、既存の機能の活用、設計のシンプル化、自動化、こまめなテスト が重要です。
特に、VBAやマクロを活用した自動化、SQL Serverとの連携などは、作業効率を大きく向上させます。
Accessを活用しながら、最適な方法で開発を進めることで、短期間で使いやすい業務システムを構築できるでしょう。