システム開発コラム集
Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
125.Accessのセキュリティ対策 – 安全に運用するための必須ポイント
Accessを使ったシステム開発では、データの管理がしやすい反面、適切なセキュリティ対策を講じないと情報漏えいやデータの破損リスクが高まります。
特に中小企業では、専任のシステム担当者がいない場合も多く、セキュリティが十分に考慮されていないケースもあります。ここでは、Accessを安全に運用するための必須ポイントを解説します。
1. ユーザーごとのアクセス権を設定する
Accessのデータベースを複数のユーザーで共有する場合、全員が自由にデータを編集できる状態だと、誤操作や意図しないデータ改ざんのリスクが発生します。
適切なアクセス権を設定し、「閲覧のみ」「データ入力のみ」などの権限を分けることで、不要な編集を防ぐことができます。
SQL Serverと連携し、Windowsの認証を利用することで、より強固な管理が可能になります。
2. データベースの分割で安全性を高める
Accessのシステム開発では、データとプログラムを分ける「フロントエンド・バックエンド分割」が推奨されます。
・フロントエンド(フォーム・クエリ・レポート・VBAプログラム)
・バックエンド(テーブル・データ)
データをバックエンドに分けて別の場所に保管することで、誤ってデータベース全体が壊れるリスクを軽減できます。
3. パスワード設定と暗号化でデータを保護
Accessでは、データベースにパスワードを設定することで、不正なアクセスを防ぐことができます。
また、ACCDB形式の暗号化機能を利用すれば、データを第三者に解析されにくくなります。
特に機密情報を扱う場合は、アクセス制限と併せて暗号化を活用することが重要です。
4. 定期的なバックアップでデータ損失を防ぐ
Accessのデータベースは、ファイル単体で管理されるため、破損するとデータが復旧できなくなる可能性があります。
そのため、定期的にバックアップを取り、万が一のトラブルに備えることが大切です。
外部のクラウドストレージやNASを活用することで、より安全にバックアップを管理できます。
5. マクロとVBAのセキュリティ対策を忘れずに
AccessのマクロやVBAは、業務の自動化に役立つ一方で、不正なコードが仕込まれるリスクもあります。
信頼できる開発者が作成したプログラムのみを実行するために、マクロのセキュリティレベルを**「高」に設定**し、不審なコードの実行を防ぎましょう。
また、VBAのデジタル署名を活用すれば、改ざんのリスクを減らすことができます。
Accessのセキュリティ対策は継続的な管理が重要
Accessを使ったシステム開発では、初期の設計だけでなく、運用中もセキュリティ対策を意識し続けることが大切です。
適切なアクセス権の設定、データベースの分割、暗号化、バックアップの実施を徹底することで、安全にシステムを運用できます。
Accessを活用した業務効率化を進めるなら、セキュリティ対策もしっかり考慮し、安心して運用できる環境を整えましょう。