システム開発コラム集

システム開発コラム集

システム開発に関するコラム集です。

21.Webシステムの環境構成

Webシステムを設置する構成はいくつかあり、セキュリティの高さや、コスト、メンテナンスで選択するようにします。
以下にレンタルサーバ、データセンター、自社内サーバの3つの構成をご紹介します。
自社内の状況に合わせて選択するのが良いと思います。
以下は例ですので、必ずしも、この構成にしなくてはならないのではありません。データベースサーバとWebサーバを兼任させたりする事も可能です。

レンタルサーバ利用

レンタルサーバは、世の中に沢山存在します。月額で無料のものから数千円のものまで、だいたい月額1万円以内で収まります。
最近では、VPS(バーチャルプライベートサーバ)が主流になっており、1台のコンピュータの中に何台ものコンピュータが動作している環境を作る技術を使用しています。その技術を使ったサーバの1仮想サーバを、まるまる借り切って使えます。
なお、レンタルサーバ会社にもよりますがVPSの場合、サーバのメンテナンスやバックアップが利用者まかせの場合もありますので、自社にあった物を注意して選びましょう。
販売サイト(ECサイト)をお持ちで、その管理を行う必要がある場合には、この構成を使う事が多いです。なお、以下に出てくる構成でも販売サイトとその管理が行える仕組みを構築する事が可能です。
Webシステムを置くには、パスワードだけが閲覧制限をかける唯一の手段となってしまいます。セキュリティが高いデータを置くにはあまり向いている構成ではありません。
長所:ランニングコストが安い、サイトと連動
短所:セキュリティが低い

レンタルサーバ利用

データセンター利用

レンタルサーバは、Webサーバがインターネット上に公開されています。売上や商品管理等を行う管理画面もパスワードで閲覧制限がかけられているもののインターネット上に公開されている事に違いはありません。もし、パスワードがばれてしまった場合、商品の価格を安くされたり、売上情報を操作されたり、等、いたずらされる事も考えられます。
コストがかかってしまいますがデータセンターを利用しVPNと呼ばれる暗号化の仕組みを利用します。
VPNとは、バーチャルプライベートネットワークの略で認証技術や通信の暗号化技術等で部外者の侵入を阻止する仕組みです。通信は、インターネットを使用しますが、まるで接続元と接続先の間に通信するための専用のケーブルを通したかのような閉鎖的な状態を作り出す事が出来ます。
そして、VPN側にもWebサーバを配置し、インターネット側のWebサーバには、販売サイトを置き。VPN側のWebサーバには、管理画面を置きます。データベースサーバを、その中間に置きインターネット側、VPN側のそれぞれのWebサーバから接続できる様に配置する事により高いセキュリティを確保できます。
VPNを使用する事によりWebシステムも高いセキュリティで守る事が出来ます。
会社のネットワークとデータセンターのサーバとをVPNで接続する事により会社内のネットワークにサーバがあるかの様に使う事が出来る様になります。
また、コンピュータやiPhone、iPad、Android等にはVPNへ接続するための機能が既に備わっているため社外へ出ているスタッフからもVPNで接続し社内のWebシステムを使用する事が可能です。
長所:様々な構成が可能、セキュリティが高い(仕様による)
短所:ランニングコストが高い

データセンター利用

自社サーバ利用

構成的には、データセンターと同様の構成を使用するようになりますが、既に社内にサーバがあるためVPNでのデータセンターへの接続が無くなります。ただし、離れた事業所がある場合、そこからサーバのある事業所へVPN接続する必要があります。
また、サイトを公開している場合、サイト用のドメインの取得と固定IPアドレスの取得が必要になります。
データは社内に存在するため正しく環境が構築されていれば安全ですが、サーバのメンテナンスや保守など、システム管理担当を立てたり、システムメンテナンスを行える会社等に委託する必要も出てきます。
なお、停電、雷サージ等の障害も考えられるためUPS等の設置が必要になってきます。
長所:様々な構成が可能、セキュリティが高い(仕様による)
短所:自社内システム管理部もしくは、アウトソーシングでサーバをメンテナンスする必要がある。

データセンター利用

その他

世の中には、様々なネットワーク環境が存在します。それに応じたWebシステムを動作させるサーバや機器をそろえる必要があります。

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