システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
242.Microsoft Accessを学ぶなら知っておきたいデータベース理論の最低限
Accessは初心者でも手軽に業務システムを作れる便利なツールですが、効率的でトラブルの少ないシステムを作るには、データベース理論の基本を理解しておくことが重要です。
ここでは、Access学習者が押さえておくべき最低限のデータベース理論を解説します。
1. テーブルとフィールドの基本
Accessではデータを「テーブル」に格納し、テーブルの中で管理する情報を「フィールド」と呼びます。
-
顧客管理なら「顧客名」「住所」「電話番号」などがフィールド
-
商品管理なら「商品名」「単価」「在庫数」などがフィールド
テーブルを適切に設計することが、システムの安定性や拡張性に直結します。
2. 主キー(Primary Key)の重要性
テーブルには必ず主キーを設定します。主キーは各レコードを一意に識別するためのフィールドです。
-
顧客IDや商品IDなど、同じ値が重複しないものを使用
-
主キーがないと、検索や更新時に誤ったデータが処理される可能性がある
主キーを意識することで、データの整合性を保ち、システムが正しく動作します。
3. リレーション(関係性)の基本
Accessでは複数のテーブルを関連付けることができます。これをリレーションと呼びます。
-
顧客テーブルと受注テーブルを顧客IDで関連付ける
-
商品テーブルと受注テーブルを商品IDで関連付ける
リレーションを正しく設計すると、重複データを減らし、効率的に集計や検索ができるようになります。
4. 正規化の概念
正規化は、データを整理して冗長性を減らす設計手法です。
-
同じ情報を複数のテーブルに繰り返さない
-
データ更新時の不整合を防ぐ
初めは「同じ情報を1か所にまとめる」という基本だけ押さえておけば十分です。
5. クエリ・フォーム・レポートの設計と理論の応用
Accessでは、データを単に保存するだけでなく、クエリで抽出・集計し、フォームやレポートで表示します。
-
クエリで複数テーブルを結合して必要な情報だけを取り出す
-
フォームで入力ミスを防ぐ工夫をする
-
レポートで集計結果を見やすく出力する
これらの設計も、データベース理論の理解があるとミスや手戻りを減らせます。
Accessを学ぶ際には、テーブル設計・主キー・リレーション・正規化という基本概念を押さえることが最も重要です。
これを理解しておくと、初心者でも効率的で拡張性のある業務システムを作ることができ、学習の効率も格段に上がります。

