システム開発コラム集

システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。

81.Accessを使ったシステム開発のメリットと注意点

Microsoft Accessは、中小規模の業務システムを効率的に構築するのに適したツールです。
特に、初めてシステム開発を外注する企業の方にとって、その使いやすさやコストパフォーマンスが魅力です。
ここでは、Accessを利用するメリットと注意点について解説します。


メリット

  1. 開発コストが抑えられる
    AccessはMicrosoft Officeの一部として利用できるため、新たなソフトを購入する必要がない場合が多いです。また、他のシステム開発プラットフォームに比べて、初期投資やランニングコストが低い点が特徴です。

  2. 操作が直感的で使いやすい
    Accessの画面設計や操作性は、ExcelやWordに似ているため、Office製品に慣れている社員がすぐに使いこなせるようになります。
    簡単なデータ入力や検索などの操作は、特別なITスキルがなくても対応可能です。

  3. 短期間で開発可能
    他の開発環境と比較して、Accessは小規模なシステムであれば比較的短期間で構築できます。
    特に業務内容が明確で、複雑なカスタマイズが不要な場合に効果を発揮します。

  4. 他のOffice製品との連携が容易
    AccessはExcelやOutlookなど、他のOffice製品と簡単に連携できます。
    例えば、Excelに登録されたデータをAccessで活用したり、Accessから生成したレポートをWordで編集したりといった作業がスムーズに行えます。


注意点

  1. システムの規模に限界がある
    Accessは中小規模のシステムには向いていますが、大量のデータを扱う大規模システムには不向きです。
    データが膨大になると、処理速度が遅くなったり、システムが不安定になる可能性があります。

  2. 複数ユーザーの同時利用に制限がある
    Accessは基本的に少人数での利用を前提としています。同時に多くのユーザーがアクセスする環境では、専用のデータベースサーバー(例: SQL Server)を併用する必要が出てくる場合があります。

  3. 専門的なメンテナンスが必要
    Accessで構築されたシステムは、トラブル時の対応や定期的なメンテナンスが重要です。
    特にデータ量の増加や仕様変更が発生した場合、専門知識を持つ開発者のサポートが必要になります。

  4. 外部アクセスやセキュリティに注意
    Access単体では、高度なセキュリティ対策や外部からのアクセス管理が制限される場合があります。
    機密性の高いデータを扱う場合は、適切な対策が求められます。


まとめ

Microsoft Accessは、手軽に業務システムを構築したい企業にとって非常に有用なツールです。
ただし、システムの規模や利用環境を考慮し、適切に設計・運用することが重要です。
初めて外注を検討される場合は、Accessの特性を理解し、経験豊富な開発者に相談しながら進めることをお勧めします。

 

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