お金をドブに捨てないためのシステム開発発注虎の巻
「システムを発注する」という事は、どの企業様にとっても日常茶飯事という事はあり得ません。システム開発の当事者になられた担当者の方にとっても、はじめての事も多く戸惑いも多い事でしょう。このコラムは、自社にシステムを導入する際に、気を付けなければならないこと、基本的な考え方など、システム開発を成功に導くためのノウハウについて書いています。
14. システム開発―見積りの取り方
見積もり金額は、そのシステムの機能と項目の多さ、動作環境から算出します。
デザインにこだわるのであれば、別途デザイン料が必要になりますので、あらかじめ伝えておいてください。
(ただ、社内で使用する業務システムであれば特にデザインにこだわる必要は無いはずです。)
概ね以下の点を、システム会社の担当者に伝えてください。
- 今の業務について全体像(誰がいつ、どこで何をどの様にどうするのか)。
- 業務のどの部分をシステム化したいのか、何を管理したいのか。
- システム化した時に最終的に何を得たいのか(画面で検索とか、帳票を出力など)
- 入力する項目の大雑把な数。出力したい画面、印刷物の数。
- 利用する人数、利用する範囲(東京事業所と大阪事業所など)、利用する頻度やデータ数。
- オプション(システムに関する資料類、システム操作マニュアル、操作説明会開催、など)の要否
これらを簡単な資料をまとめ、提出していただくと話が早くなります。
実際に注文するとなった場合、それが再び要件定義で使用できます。
また、見積りを取った後、実際にプロジェクトが動き始めてから要件が変わった場合は、その事を伝え見積りを取りましょう。設計段階であれば、まだ、修正が可能です。会社の経済状況と合わせて検討して下さい。