お客様の声
日本ヒルズ・コルゲート株式会社 Vet Channel Customer Development 本城 祥子様
WebとAccessの連携で一元管理できるシステムを開発。
システムユーザーの増加や機能拡張に、フレキシブル対応できるのが魅力的。
プロフィール
本社を米国・カンザスにおく日本ヒルズ・コルゲート株式会社は、最新の小動物臨床栄養学を基に、ペットフードの研究開発、製造、輸入、販売をしています。
健康な犬・猫のライフステージに合わせたフード「サイエンス・ダイエット」を開発したのち、さらに研究を重ね、慢性的な兆候の軽減と症状の改善を助ける特別療法食「プリスクリプション・ダイエット」を開発。
ペットフードを通して、ペットたちの生きる環境を少しでも改善、快適なものにし、本当の意味での共生を目指して日々まい進中。そのためには製品開発だけでなく、正しい知識や技術などの啓蒙活動も、大切な使命であると考えているというリーディングカンパニーです。
ホームページ http://www.hills.co.jp/
日本ヒルズ・コルゲート株式会社 本城様、インタビューをさせていただきました。
Q1: お客様の自己紹介をお願いいたします。
わが社が取り扱うフードには3種のものがあります。
まず、元気な犬猫用で一般のスーパーなどで扱う「サイエンス・ダイエット」、その上の「サイエンス・ダイエット・プロ」そして、実際に病気を抱えるペットに向けて動物病院で処方される「プリスクリプション・ダイエット」です。
私どもは3つめの獣医師に向けての商品を扱う〈獣医チャネル〉という部署を担当しています。
専門的な知識が必要になりますので、社員は獣医師免許のある者が多く、クリニックに出向いて獣医師の先生方に向けてセミナーを行ったり、薬品会社の営業さんとクリニックを廻ったりします。
Q2: どんなソフトを開発したのですか?
各担当者がさまざまな場所のクリニックを廻るのですが、まず日報、つまり毎日の活動記録を残したい。そして外回りが多いため勤務管理をしたい。さらにメインとなる売上などの顧客管理などをまとめて本社で把握したいというのが最初です。
各担当者がクリニックを訪ね「先生たちが何を欲しているのか?」という情報を洗い出すためのシステム運用を簡素化し、一元管理するため、前システムを一新しました。
クリニック向けセミナーは診察時間が終わってから行われたり、内勤者とは活動時間が全く違います。
全国の担当者が外出先で活動記録を残すために、Webシステムを導入し、その登日本ヒルズ・コルゲート株式会社様録された同情報を管理・分析するため、拡張性の高いAccessシステムを利用してもらいました。
全国で1万3000軒前後あるクリニックも、大型犬の多いエリア、小型犬の多いエリアなど、大まかな傾向があります。その現状を客観的に判断することで、クリニックにとって効率的な新製品のアプローチなども期待できるわけです。
Q3: ソフトを開発するにあたって、弊社を選んだ理由は何ですか?
いちばんの理由は、データのクレンジング作業という点。
代理店を通してクリニックに販売される売上データが煩雑になりやすかったのです。前システムから状況を熟知していたため、改善点の提案をよくしていただける、ネーブルスさんにお願いする形になりました。
また、ネーブルスさんでの開発は、コスト的にもバランスがいいこと、仕上がったものに対しても小回りがきくということ、で、迷いはありませんでしたね。
Q4: パッケージソフトの購入ではなく、オーダーメイドでのソフトを開発しようと思ったのはなぜですか?
実は、そのデータクレンジング以降の機能は他社パッケージソフトを採り入れるということも視野に入れていましたが、本社よりNGがでたため、採用には至りませんでした。
パッケージソフトは、ビジュアル的にきれいですが、必要な機能だけが使えるシンプルなもので十分。
なによりも、手作りのシステムで運用後の機能変更が柔軟なのと、WebとAccessシステム間の連携もネーブルスさんにお任せできるのがうれしい部分です。
Q5: 開発の過程でどんなことが、困ったこともありましたか?
私が担当でなかった前バージョンより関わっていた担当さんが、サクサク作り上げてくれたんですが、そこに私がついていけなかった。
そのため、わからないことがあれば、いやというほど何度も電話をしてしまいました。(笑)
実際に使用する担当者たちは、前バージョンより使い勝手もよくなったようで、いまのところは問題なく運用しています。
Q6: 使い勝手は良いですか?
前バージョンから新システムに切り替わるまでの約1年間、社内にて手作業で莫大な時間を費やしデータクレンジング作業していたので、正確さにも不安があったのですが、いまはあっという間に自動できれいなデータになっているので安心ですね。
それに、一元管理できるという点が一番便利になりました。
iPadを支給したばかりなんですが、外で、いつどんなところにいても最新の情報を共有することができるというのがもっともよかった点だと思いますね。
ExcelピボットテーブルとAccessデータベースファイルと直接リンクさせて、分析レポートが自由に作れるのも魅力です。
Q7: 今後のシステム運用はどのようにお考えですか?
まだ運用してから間もないので具体的ではありませんが、「こんなこともできるかも」という可能性の拡がりを感じますね。
さらに必要な機能が必要になってきたときには、やはりこれまでの流れを把握していただいているネーブルスさんに、ぜひお願いしたいと考えています。
取材ライター : 浦川 Urakawa