株式会社ネーブルス 社長のブログ
株式会社ネーブルス 代表取締役 福田一成のブログです。アメーバブログはこちら
IPアドレス配布終了って何?
昨日、IPアドレスの最後のブロックの分配が終了したと言う
ニュースを見た方もおられるかと思います。
42億個あったIPアドレスの世界への分配が全て完了しました。
ニュースになる程、そんなに凄い事なの?と思われている方。
IPアドレスとは、インターネットに接続する場合に必要となる番号です。
コンピュータは、この番号を持ってインターネット上に出て行かないと
メールのやりとり等も出来なくなってしまいます。
IPアドレスとは、インターネット上の郵便番号の様な物です。
郵便を出す時に郵便番号を書きますよね。
郵便番号は、どこに郵便を届ければ良いかを表しています。
同様にIPアドレスは、どこにメールを届ければ良いかを表しています。
(郵便番号は、おおよその届け先を表していますが、IPアドレスは、
もっと細かく届け先の機器1台1台まで特定できます。)
郵便番号は、何桁でしたっけ?
000-0000なので、7桁。
つまり、郵便番号は、9,999,999個(約1千万個)まで利用可能です。
IPアドレスは、42億個ありました。その全てを分配しきったと言う事です。
IPアドレスは、パソコンやサーバなどコンピュータ関連機器に限らず
インターネットに接続できる物全てに配布されます。
携帯電話もそうですし、最近では、一般家電。例えば冷蔵庫や洗濯機にも
配布されているようです。
それらの機器へIPアドレスを配布すると言う事は、
世界中の42億個の機器にIPアドレスを配布すると言う事です。
世界の人口が、69億とも言われていることを考えると、少ない気もしますが、
実際には、事業所内のPCは、インターネットに出るための1つのIPを
共有して使っていたり、家庭用PCや携帯電話は、
複数のIPを、それ以上の多くの機器が使い回していたりしているため
実際の機器はもっと多いでしょう。
それでは、IPアドレスが配布が終了したら
その後、製造される機器はインターネットに接続できないのかというと
そんな事はありません。
今まで使用していたのはIPv4と言うIPアドレスの規格でしたが、
その後は、IPv6と言うIPアドレスの規格になります。
IPv4では、42億個でいしたが、
IPv6では、340澗 個の配布可能なIPアドレスが用意されています。
340澗 個って、340兆個の1兆倍の1兆倍(Wikipedia参考)
そんな事、言われても分からないでしょう。ほぼ無限にあると考えて良いです。
今後は、使われなくなったIPv4の再配布や、IPv6を導入していくとのことです。
まだ、日本には、IPアドレスの在庫があるようですが、
年内には無くなりそうな予想が出ています。
みなさんの目には見えないですが、今後、IPの設定等、変っていきます。