Microsoft Accessでシステム開発

システム開発に関するコラム集です。

4.あなたの会社の個人情報は大丈夫？

最近、特に個人情報の保護に関して、厳しくなってきております。
「プライバシーポリシーについて」とか、「情報セキュリティマネジメントシステム」とか、「あなたの個人情報は、以下の利用目的以外では、･･･」等、よく目にするようになりました。
また、「数万人の個人情報が漏洩」等の事件も、時々、目にします。 
しかし、実際には、個人情報漏洩の事件が発生しても、あまり身近には感じずに、ピンと来ないと思いませんか？ 
また、「自分の個人情報は、大丈夫。」とか、「我が社の個人情報は漏洩しない。」とか思っていませんか？ 
これからご紹介する「NPO 日本ネットワークセキュリティ協会」が発行している「情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」を読むと、その余裕は一変します。その一部をご紹介いたします。

NPO 日本ネットワークセキュリティ協会　http://www.jnsa.org/

■発生件数 
みなさん、1日に、何件程、情報漏えい事件･事故が発生しているかご存知ですか？
同じく、1日に、何人の個人情報が漏洩しているでしょうか？
下記が、2007年に発生した漏洩事件･事故件数と漏洩人数の報告です。2006年よりは、発生件数が減ったものの漏洩人数は37%増加しています。
1日に、2.3件の事件･事故が発生し、8万人の個人情報が漏洩しいる計算になります。 
ちなみに漏洩人数ですが、単純計算で去年1年間で、日本の人口の4分の1が漏洩した事になります。
つまり、4人に1人の情報は、どこかに漏れているという事になります。
あなたの情報は、大丈夫でしょうか？もう、他人事ではありません。

■大規模漏洩事件･事故 
さて、今度は、事件･事故1件あたりの漏洩人数の大きい事件･事故の順にワースト5を見てみます。
下記が、2007年のワースト5です。
100万人を大きく超える大規模な事件･事故が、2件発生しています。また、それらの原因は、「管理ミス」「内部犯罪･内部不正行為」によるもので、内部関係者による行為であったそうです。あなたの会社は大丈夫でしょうか？

■漏洩原因 
では、それら事件･事故の漏洩原因は、何なのかを件数の観点から見てみましょう。
「紛失･置忘れ」は、USBフラッシュメモリ等の可搬媒体の紛失、郵便や配達中の紛失など。
「管理ミス」の内訳は、約半数が、誤廃棄。
「誤操作」の内訳は、電子メールの誤操作によるものが半数。紙媒体の誤配送が、40%、FAXによる誤配信が10%と報告されています。