システム開発コラム集
Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
112.Accessシステムを長く運用するためのコツと注意点
Accessでのシステム開発を検討している方にとって、長く運用できるシステムを作ることは重要なポイントです。せっかく構築したシステムも、運用の仕方次第では数年後に使いづらくなったり、データが壊れてしまったりすることがあります。
Accessでの開発において、どのような点に気を付ければトラブルを防ぎ、長期間安定した運用ができるのでしょうか。
データ管理のポイント
Accessでのシステム開発では、データ管理の方法がシステムの寿命を左右します。
特に、テーブルの設計は慎重に行う必要があります。
たとえば、同じデータを複数のテーブルに重複して保存すると、管理が煩雑になり、データの整合性が崩れる原因になります。リレーショナルデータベースの特性を活かし、正規化を意識した設計を行うことが大切です。
また、Accessのデータファイル(.accdb)は一定の容量を超えると動作が不安定になることがあります。
データが増えてきた場合は、定期的に不要なデータを整理することをおすすめします。
特にログデータや一時的なデータは、別のファイルに保存するなどの工夫をすると、データファイルの肥大化を防ぐことができます。
バックアップの重要性
Accessで開発したシステムは、Excelのように手軽に使える一方で、ファイル単位でデータを管理するため、破損すると復旧が難しい場合があります。
そのため、定期的なバックアップは必須です。
特に、複数のユーザーが同時に利用する場合は、突然のシステムトラブルによるデータ消失を防ぐため、毎日バックアップを取るのが理想的です。
バックアップの方法としては、単純にデータファイルをコピーするだけでなく、バックアップ専用のスクリプトを作成して自動化するのも一つの方法です。
たとえば、定期的にバックアップフォルダへコピーするバッチファイルを作成し、Windowsのタスクスケジューラで実行することで、手間をかけずにバックアップを継続できます。
アップグレード時の注意点
Accessでのシステム開発を行った後も、運用を続けるうちに「機能を追加したい」「最新のAccessに対応させたい」といったケースが出てきます。しかし、システムのアップグレードを行う際には、いくつかの注意点があります。
まず、Accessのバージョンが変わると、一部の機能が動作しなくなることがあります。
特に、古いバージョンのAccessで作成したシステムを最新の環境で動かす場合は、テスト環境で動作検証を行うことが必要です。例えば、Access 2010で作成したシステムをAccess 365で開くと、VBAの一部コードが動かなくなることがあるため、事前の確認が欠かせません。
また、テーブルやクエリの構造を変更する場合は、直接本番環境のファイルを編集するのではなく、まずテスト用のコピーを作成し、十分に検証してから適用することをおすすめします。
特に、複数のユーザーが利用している環境では、システムの変更が業務に影響を与えないよう、慎重に進めることが重要です。
Accessでの開発を成功させ、長く使い続けるためには、日々の運用管理が不可欠です。
適切なデータ管理、定期的なバックアップ、慎重なアップグレードの3つを意識することで、安定したシステム運用が可能になります。