システム開発コラム集

システム開発コラム集

Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。

145.Accessでのシステム開発後の保守・運用をスムーズに行う方法

Accessでのシステム開発を終えた後、「これからは安心」と思う一方で、実際には運用や保守が新たな課題となります。とくに中小企業においては、専任のエンジニアがいない場合も多く、現場の担当者が日常業務と並行して対応しなければならないことも少なくありません。

Accessでの開発は、比較的短期間で業務にフィットしたシステムを構築できる点が大きな魅力です。
しかし、Accessでのシステム開発はその柔軟性ゆえに、運用開始後の仕様変更や微調整が発生しやすいという側面もあります。この段階で保守体制が整っていないと、せっかくのシステムが負担に変わってしまうこともあります。

まず重要なのは、システム開発の段階で「将来的な保守・運用を意識した設計」をしておくことです。
たとえば、テーブルやフォーム、クエリに明確な命名規則を設けておくことで、後から見直す際の混乱を避けることができます。また、マクロやVBAで組んだ処理もコメントを残しておくことで、担当者が変わっても理解しやすくなります。

次に、Accessでのシステム開発においては、「更新履歴の管理」が軽視されがちですが、実は非常に大切です。
どの部分をいつ変更したのかを記録しておくことで、不具合が発生した際にすばやく原因を特定できます。
Excelなどで簡単な変更記録をつけておくだけでも、大きなトラブルを防ぐ助けになります。

Accessは単体で完結するケースもあれば、ExcelやOutlookと連携しているケースも多くあります。
そのため、他のツールとの連携がある場合は、それぞれの更新にも注意が必要です。特にAccessのバージョンアップやOfficeの更新により、今まで使えていた機能が急に動かなくなるケースもあるため、定期的なチェックは欠かせません。

さらに、Accessでの開発後には、利用者の声を聞きながら少しずつ改善していく姿勢も大切です。「この操作がわかりづらい」「ここに自動化があれば便利」といったフィードバックを受けて、小規模な修正を継続していくことで、業務に本当にフィットしたシステムへと成長させることができます。

Accessでのシステム開発は、開発が終わってからが本番ともいえます。
運用を円滑に進めるためには、開発者だけでなく利用者や保守担当者との連携が欠かせません。
社内にスキルを持った人材がいない場合は、Accessに精通した外部パートナーに定期的なチェックや保守を依頼することも検討すると良いでしょう。

中小企業だからこそ、手の届く範囲で確実に運用できることが重要です。
Accessでのシステム開発はその点において非常に優れた選択肢であり、適切な保守体制さえ整えておけば、長く安定した活用が可能になります。Accessの強みを最大限に活かすために、開発後の保守・運用にも意識を向けてみてください。

 

 

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