システム開発コラム集
システム開発に関するコラム集です。
17.システムの形態-クライアント・サーバ型の構成
データをサーバへ保管し、そのサーバのデータへクライアントコンピュータがアクセスするスタイルです。データを保管するデータベースがサーバ内で動作し(データベースサーバと呼ぶ)、そのサーバへクライアントコンピュータにインストールされているプログラムがアクセスする事によりデータの閲覧、変更を行うタイプです。
費用:
初期設備費用0~200万円 (パソコン5万~20万円、ソフト代5万円、ネットワークハードディスク1~10万円、 サーバ100万円、VPN数万円~数百万円)
開発費用50万~数千万円
ランニングコスト5千円~数十万円
適正環境:
複数台のコンピュータで、互いが入力したデータを閲覧、編集(共有)し集計や分析等が必要な場合。
開発に使用する言語及びデータベース:
○Access ・・・大きなデータを扱う場合、もしくは、5~10人以上の同時アクセスがある場合は、データベースはSQL Server等を使用をお勧めします。
○VisualBasic、Java
アドバイス:
Microsoft Access、VisualBasicの場合、クライアントコンピュータは、Windowsに限定されてしまいます。会社内で各人が仕事に使用しているコンピュータが全てWindowsであることが条件となります。 Javaの場合は、Javaが動作する機器であれば動作しますが、開発費用も大きくなってしまいます。 データベースは、データベースに接続するためのドライバーさえ存在すれば、どの様なデータベースを使用しても問題はありませんが、データのやり取りを日々、どの程度、データの量を、どの程度保管するかにより適切なデータベースを選択する必要があります。
Microsoft Accessに付いているデータベースのJetは、あまり莫大なデータは保管できません。また、Jetは、5~10人以上で同時アクセスを行うとパフォーマンスが著しく悪くなります。この手のシステムであれば、SQL ServerやOracleを選択するのが妥当でしょう。 また、遠く離れた事業所等とデータを共有させたい場合は、VPNと呼ばれる機器を使用し、離れた事業所からもデータベースに接続できるようにする必要があります。