システム開発コラム集
Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
201.Accessで作った社内アプリがチームの仕事を変えた話
Accessを使ったシステム開発は、派手なIT導入というより、身近な業務を静かに効率化する道具です。
しかし、その効果は想像以上に大きく、日常の仕事のやり方を変えることもあります。
ここでは、中小企業でAccessを活用した事例を取り上げ、社内のチームがどのように変わったのかを紹介します。
Excel管理に限界を感じていた営業チーム
ある卸売業の営業チームでは、顧客ごとの注文履歴や入金状況をExcelで管理していました。
ファイルが増えるにつれて更新が大変になり、担当者によって記録の形式もばらばらでした。
集計を出すたびにミスが見つかり、確認作業に多くの時間を取られていました。
チームリーダーは「もっと楽に管理できる仕組みが必要だ」と考え、Accessを使った社内アプリの開発を外部に依頼しました。
Accessで作った注文管理アプリ
新しく導入したAccessのアプリでは、顧客情報や注文履歴を一元管理できるようになりました。
商品の選択や数量、納期などを入力すると、自動で請求書が作成される仕組みも備えています。
さらに、担当者ごとの受注実績を瞬時に集計できるため、営業会議の資料作りが大幅に効率化されました。
チームの仕事に起きた変化
Accessアプリを導入したことで、次のような変化が生まれました。
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以前は週に数時間かかっていた集計作業が数分で完了
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入力の重複やミスが減り、確認作業に追われなくなった
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顧客対応が早くなり、営業担当の信頼度が上がった
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データが見える化されたことで、新しい営業施策の検討がスムーズに進むようになった
チームメンバーからは「書類仕事が減ったおかげでお客様との打ち合わせに時間を割けるようになった」という声もありました。
規模が小さくても効果が大きい
この事例の営業チームは、メンバーが10人に満たない規模でした。
それでもAccessを導入した効果は大きく、作業時間の削減だけでなく、仕事の質そのものが改善されました。
大規模なシステムを入れる余裕がない中小企業でも、Accessを活用した社内アプリは十分に価値があります。
Accessによるアプリは、大きな投資をしなくても導入できるのが魅力です。
紙やExcelでの管理に限界を感じている業務があれば、小さなアプリから始めることでチームの仕事を変えられる可能性があります。
業務が少しずつ整理され、データの活用が進むことで、社内の雰囲気も前向きに変わっていくのがAccessの持つ力です。