システム開発コラム集
Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
57.システム会社で総額しか提示されない場合の対処方法
まず、システム開発会社が提供する見積もりが総額だけを提示している場、それがどのような問題を引き起こす可能性があるか考えてみましょう。
例えば、ある会社が業務システムの開発を依頼したとします。
開発会社から提示された見積もりは、「総額で200万円です」というものでした。
しかし、この見積もりには内訳が含まれておらず、何にその費用が使われるのか、どのような機能が含まれるのかがわかりません。
この場合、依頼主は次のようなステップを考えることができます。
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詳細な見積もりを要求する: 依頼主は開発会社に対して、提案された総額の内訳を詳細に示す見積もりを要求します。例えば、「システム開発の設計に100万円、プログラミング作業に80万円、テストと品質管理に20万円」といった具体的な内訳を求めることができます。
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契約条件の明確化: 内訳を含めた見積もりを提供してもらった後は、契約条件を十分に明確化します。支払いスケジュール、納品物の内容、品質保証に関する条件など、すべての条件を文書化しておくことが重要です。また、変更や追加作業に関する手続きも合意しておくと良いでしょう。
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他のオプションを検討する: もし開発会社が内訳を提供することを拒否した場合、他のシステム開発会社を探すことも検討してください。他の会社がより透明性の高い見積もりを提供してくれるかもしれません。また、異なる料金モデルやサービス提供形態を比較することも重要です。
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アドバイスを求める: 不明点や懸念事項がある場合は、信頼できるコンサルタントや専門家に相談してみるのも一つの方法です。彼らは同様の状況に精通しており、適切なアドバイスを提供することができます。
これらのステップを踏むことで、依頼主はより具体的な情報を得て、プロジェクトを安心して進めることができるでしょう。