システム開発コラム集
Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。
74.Microsoft Accessを使ってシステム開発するとはどういうことですか?
普段ユーザーレベルでAccessを使っていると、「Accessを使ってシステム開発するってどういうこと?」という疑問が湧いてくるかもしれません。
ユーザーが普段使うAccessの機能は、主にデータベースの「利用」に焦点を当てていることが多いからです。
具体的には、以下のような機能を使っていることが多いでしょう
1. テーブルの作成と利用
Accessで最も基本的な機能はデータを表形式で管理する「テーブル」です。
ユーザーは、Excelのような感じでデータを入力・保存し、必要なときにデータを検索して取り出します。
しかし、ユーザーが見るのはあくまで「データのリスト」であって、裏側での複雑な処理やシステムの構造には気づきにくいです。
2. フォームの利用
Accessにはデータを入力するための「フォーム」があります。
フォームは、使いやすい画面を提供するためにデザインされていて、ユーザーはここでデータを入力したり、確認したりすることができます。
フォームはカスタマイズ可能ですが、ユーザーが利用する場合、あらかじめ用意されたものを使っていることがほとんどです。
3. クエリの実行
「クエリ」は、特定の条件に基づいてデータを検索・抽出するためのツールです。
例えば、「今日の注文を検索する」や「特定の顧客のデータを取り出す」といった操作を簡単に実行できますが、クエリ自体を作成・設計する部分はシステム開発の一環として扱われます。
4. レポートの印刷
ユーザーはAccessを使ってデータを元にレポートを生成・印刷することができます。
たとえば、月次売上報告や在庫リストなどが自動で生成される仕組みを利用しているかもしれませんが、これも裏でシステムが設定されています。
システム開発との違い
ユーザーレベルでは、これらの機能を使って「データの管理」をすることが中心です。
しかし、システム開発となると、これらの機能を「どう組み合わせて業務の流れを効率化するか」という設計や、複雑なロジックを追加する作業が必要になります。
たとえば、クエリの自動化やフォームの細かいカスタマイズ、複数のテーブルをリンクさせて一貫したデータ処理を行うことなどが開発の一部です。
つまり、普段の操作ではAccessの基本的な部分しか見えていないため、「開発」という視点ではわかりにくく感じるのかもしれませんが、裏ではそれらの操作を効率化するための複雑な設定や設計が行われています。