システム開発コラム集

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Aceessでのシステム開発に関するコラム集です。

135.Accessでのシステム開発にありがちな失敗とその回避法【開発者目線で解説】

Accessでの開発は、手軽に始められる反面、構築の段階でつまずくことも少なくありません。
特に、専門知識がない状態で見よう見まねで進めてしまうと、Accessでのシステム開発が思うように機能せず、最終的には使われなくなってしまうリスクもあります。

ここでは、Accessでの開発にありがちな失敗と、開発者目線での具体的な回避法をご紹介します。

ありがちな失敗1:テーブル設計を適当に済ませてしまう
Accessでの開発で最も多いのが、「とりあえずフィールドを作ってデータを入れてみる」やり方です。
テーブル設計を丁寧に行わないと、あとからデータの整合性が取れなくなり、クエリやフォームの挙動がおかしくなります。

回避法:最初に業務フローを書き出し、正規化を意識した設計をする
テーブルは「誰が」「何を」「いつ」行ったかを明確に分けて構成しましょう。
Excel的な発想で1つのテーブルに全情報を詰め込むと、後々の拡張性が大きく損なわれます。

ありがちな失敗2:フォームやクエリが複雑化してブラックボックス化する
Accessでのシステム開発では、便利さからついクエリやフォームにロジックを詰め込みがちです。
途中から制御が難しくなり、どこを直せばよいか分からない状態になることがあります。

回避法:機能ごとに分離し、構成図やコメントで見える化する
クエリは機能ごとに分け、フォームにはなるべくロジックを持たせすぎないのがポイントです。
ちょっとした変更でも全体が崩れるような構造は避けましょう。

ありがちな失敗3:担当者しか使えない属人化システムになる
Accessでの開発が成功しても、開発担当者だけが構造を理解していて、他の社員が使いこなせない…というケースは少なくありません。

回避法:ユーザーフレンドリーな設計+簡単な操作マニュアルを用意
フォームのラベルやボタン配置、エラーメッセージの文言一つひとつが、ユーザーの利用頻度を左右します。
誰が使っても迷わないインターフェースを心がけましょう。

ありがちな失敗4:バックアップやバージョン管理がない
Accessでの開発中に「うっかりファイルを壊してしまった」「どこまで作業したか分からなくなった」というトラブルもありがちです。

回避法:日次バックアップとバージョン履歴の記録を習慣化する
たとえ小規模な開発でも、更新日と変更点を記録する運用をルール化しておくと、トラブル対応が格段に楽になります。

ありがちな失敗5:将来的な拡張や他システムとの連携を考えていない
Access単体で完結するつもりでも、後から「やっぱりWebと連携したい」「帳票をPDFに自動変換したい」といったニーズが出てくることはよくあります。

回避法:初期段階から他システム連携や拡張の可能性を意識する
たとえば、データを外部ファイルと連携できるように設計しておけば、のちにクラウド化したくなっても対応がしやすくなります。

Accessでの開発は、適切な設計と運用ルールが整っていれば、中小企業でも高機能なシステムを内製化できます。ただし、「誰でも簡単にできる」印象だけで進めてしまうと、失敗のリスクも高まります。

Accessでのシステム開発を成功させるためには、事前の計画と「設計・運用・保守」まで見据えた考え方が欠かせません。現場の業務を理解した上での構築を意識することで、長く活用できるシステムへとつながっていきます。

 

 

 

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