システム開発コラム集
システム開発に関するコラム集です。
37. システム開発―見積り金額の出し方
システム開発の見積は、専門のエンジニアの人件費を根拠に算出されます。
「1人月」という単位を使い、これはエンジニア1人が20日間働くことを意味します。
「この機能を作るのに何人で何日かかる。1日あたりの人件費が○万円だから掛け算すると○十万円。」というように見積ます。
1人1日あたりの人件費には幅があり、エンジニアのスキルで決まり、案件の難易度に左右されます。
平均的なエンジニアに掛かる費用は人件費込みで100万円ほどなので、オリジナルなシステムを1から開発するとなると、最低でも100万円~の費用は必要だという事になります。
時にオリジナルのシステム開発の見積に、かなり低い金額を出すシステム会社がありますが、基本的な人月単価を考えると品質が維持されるのか不安になります。
またお客様の側から非常に少ない予算を提示されることがありますが、これは市販のパッケージソフトの代金を元にしていると思われます。
市販のパッケージソフトは、多くの人に購入してもらう事を前提にしていますので、一つ辺りの単価は低く抑えられます。
その代り、万人向けに作られていますので、自社の業務にぴったり合っているとは言えない場合もありますし、購入者の方で、ある程度妥協しながら使う事も必要でしょう。
オーダーメイドのシステムとパッケージソフトを比べると何倍もの値段の開きが生じますが、自社業務にぴったり合ったオリジナルのシステム導入は費用対効果を考えても価値のあるものと言えます。