システム開発コラム集
システム開発に関するコラム集です。
39. システム開発の流れ
1.要件定義
2.設計
3.製造
4.テスト
5.納品
6.検収
1.要件定義
要件定義とは、システム開発の流れの中で上流に位置するもので、ユーザーがシステムに求めるものを明確に定義し、要求実現のために必要な機能や性能等を整理していく、システム開発の中で最も重要な工程です。
開発会社は、発注元のシステムに求める要求をヒアリングし、機能や性能という技術的な要件にまとめていきます。
発注元は、できるだけ思い描くシステムを明確に開発者に伝えるために、文書に表し打ち合わせするのが最も良いでしょう。
現在の業務の状況、導入後にはどのようになっているのが望ましいかを、それぞれ分かるように示してください。
社内であるべきシステムの方向性の確認がなされていない場合には、要件定義の前にまとめておく必要があります。
要件定義時に、開発会社と発注者のコミュニケーションが不足した状態だと、意に沿わないシステムが出来上がることになり失敗の元になります。
開発会社は、要件定義の打ち合わせ後に報告会や資料で、発注者の意図を正しく把握しているかの確認を行います。修正箇所があればOKを出さずに、指摘し改善するようにします。
2.設計
要件定義が終わると、それに基づき設計を行います。
これは開発会社が担当する箇所ですが、設計書やレビューなどでよく内容を確認してください。
ここで良く確認が行われないままOKを出してしまうと、望むシステムは出来上がりません。この段階であれば、まだ後戻りができますので、要望と違っていた場合は修正を依頼しましょう。
3.テスト
テストは、実際の業務フローに乗せてシステムの動作を確認します。運用で不具合が出ないかどうか、この段階で綿密に確認する必要があります。
4.検収
納品されたシステムが、要望どおりに完成しているかを確認します。もし、頼んだとおりに出来上がっていない場合は修正を依頼します。
内容を確認できれば検収書に検収完了印を押して、全ての作業が終了となります。