お金をドブに捨てないためのシステム開発発注虎の巻
「システムを発注する」という事は、どの企業様にとっても日常茶飯事という事はあり得ません。システム開発の当事者になられた担当者の方にとっても、はじめての事も多く戸惑いも多い事でしょう。このコラムは、自社にシステムを導入する際に、気を付けなければならないこと、基本的な考え方など、システム開発を成功に導くためのノウハウについて書いています。
5. Excelが苦手な事でも、Accessが解決します。
Excelは、入力したデータを加工し新たな出力(帳票や単票を画面や印刷物に出力する)を整形する事ができません。これは、データベースが得意とする分野です。Excelは、表を作るソフトウェアで、計算機能が付いているだけです。つまり、Excelは、入力したものを入力した形でしか出力できません。例えば、1年間分の全案件売上げ実績データを登録した表があり、そこから月別売上げ一覧表を作ることは出来ません。
カテゴリ別売上げ一覧表や担当者別売上げ一覧表を作るには、カテゴリや担当者ごとに計算しなおし情報を登録しなおさなければ表を作れない事に気づくと思います。
ある程度表計算機能を使用したフォーマットが作成されており全案件売り上げ実績データを利用できたとしても、合計範囲を変えたりvlookup関数などを苦労して使用したあげく、計算間違いしていないか電卓で確認したりしていませんか?
毎週、毎月、これら業務のために多くの時間を割いていないでしょうか?
また、当月の請求先と請求金額の表がExcelファイルで保持している時に、その表を基に請求書を作ってもらいたいと言われたら請求書を一人ずつ作りますか?
それともWordを使って差し込み印刷をしますか?
Accessでシステムを構築すれば、これらの作業は簡単な操作で完了します。